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2009年5月

2009年5月27日 (水)

栗本薫 さん逝く

Angel_in_blue 今日の夕方のニュースはちょっとショックだった

一般的には「グインサーガ」シリーズで知られる 栗本薫さんが膵臓ガンのため亡くなられたとのこと

僕が栗本さんの作品を一番愛読していたのは十代の頃だった

SF狂の少年が、主に ハヤカワのSFマガジンを中心に、SF小説をむさぼり読んでいた

81年から連載が始まった レダ はまさに傑作だった

誰もが試験管ベビーとして誕生する時代、自然分娩による人間の誕生が一般的でなくなった遠未来、生殖能力の退化した人類によって構成された、未来都市、そこは管理された社会、社会不適合者や犯罪者さえもが市民として尊重されている

その社会は、遥か昔に採取された精子卵子に頼らなければ次なる世代が生み出されないいわゆる人類の終末を示唆した科学万能都市

そこで本来の人間としての性に目覚めつつある少年と その時代自然分娩で唯一生まれ何もかもが風変わりな少女レダ の物語

栗本さんのその後の作品にも興味深い作品はあった。

優しい接触 は、遥か未来

人類の起源すら定かでなくなった時代、宇宙に大きく進出した人類は、男だけの種族と、女性だけの種族に分かれ

本来同一に共存していた事実すら忘れ、異質な種族としてお互いに敵対心をもって銀河をまたぐ戦乱に明け暮れているというもの

グインサーガ伝は 栗本さんの代表作となる、

豹の頭をした無敵の戦士が、かつて高度な科学技術を持ちながらも衰退してしまった中世時代さながらの世界で 騎士 とか 魔法を取り巻く奇想天外なヒロイックファンタジー

栗本さんは決してSFやファンタジーばかりを書いていたわけではなかったが

個人的には 大原まり子 さんなども含め女流作家のSF作品はなめらかで読みやすいといった印象を持っていて、変に男性作家のSFは妙に設定を断定的に書くのに対して、女流作家のSFはイマジネーションにおいても固定感が無くとっつきやすく楽しめたのを印象している。

あと、これはコミックの世界だが 道原かつみ さんの数篇の短編SFコミックも似たようなティストで大好きでした。

これら作家が活躍したのは80年代に限られては居ないが

僕にとって80年代の記憶の断片はこれら作家にオーバーラップしている

でも

昔ばかり振り返っていても、そこで若さはとまってしまう

むしろ心がけてこれからの作家に注目していくよう心がけたい

それが僕の主義です

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2009年5月26日 (火)

作家「辺見庸」さんについて触れたこと

ブログサイト「とわずがたり」のほうを通じてとある作家について知るきっきっかけとなった。報道作家、ドキュメンタリー作家の方だ「辺見庸」さんというかただ。

いろいろなサイトで知識を仕入れようとしたが、youtubeで検索してみたら十本近い動画本数、分割されていて基本的に二本のドキュメンタリーにでくわした。

ひとつは血液の感染病の若者との親密な交流から

命の危機にあるその若者に深く理解をしめそうとするが、決して腫れ物に触れるようなことはしない、なぜ君の立場で運動やっていないのかと厳しい意見をぶつけていた。

辺見さんの底に隠した優しさはよくわかる、けれどとても人間として弾力のある険しい人だと感じた。

疾病を患っていらした辺見さんは決して病人の立場でものを言ったりしない、そのドキュメンタリーでは病気を自分のジャーナリズム追及の武器にまでしようといったどう猛さ、タフさ、気丈さが必要以上に伝わってきた。

もうひとつのドキュメンタリーは自死…つまり社会における自殺問題について単独で語られていた

象徴的だった冒頭の観覧車の比喩はなにか彼のこだわりを感じる。

彼はJRに乗っていたとき自殺者をはねた車両に乗り合わせていたことを感情深く語っていた

本にも触れていなく、予備知識もなく、突然、多分故人となっていらっしゃる一時代に足跡を残したジャーナリスト作家について、動画という形から入っていった

彼の視線は哲学者的だ、とても眼光が鋭く、ある程度のお年で疾病を患っていらしたあの時点の映像にも生命力を感じる

生きることで、彼は生きることを武器としていた

そう言いくくる表現で彼を印象付けた…

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2009年5月22日 (金)

小説「The Road」

ふと書店で手に取った。

帯にピューリッツアー賞受賞の傑作とあった

世界の終末の物語である

ただ、テーマはそういった静寂さ空しさより遥かに現実問題を突きつけている

SFでもなく ホラーでもなくテーマは善の意味である

無秩序となった世界で

善良な心を持ち続けることが正しいか否かだ

スピルバーグの「宇宙戦争」でも垣間見た問いかけがここでもされている

親切心 善良さ 思いやり こういったものは環境的に恵まれていてこそ成立するものだということ、無秩序となった世界でまず自分が生き残ることは善である

しかし思いやりはその妨げになる

普段日常で思ったりしなかったことだけによけいショッキングだった。

善とは曖昧なものだ

そして何が正しいのかといった真実はどこにもない

いいことをしたから天国にいけます

悪いことをしたら地獄に行きます

これってすごく恵まれた社会だけのルールなのだ…

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2009年5月13日 (水)

生き方改造指向

親しい人から、そういうとこ直してってよく言われる。

結局、人間死ぬまで バガボンド (放浪者)なのだと実感した

だからというわけではないが 同名のコミック (5月に30巻に到達 ファンですずっと読んでます)に魅かれる…

これまで生きてきて何をしただろう

多分さまよって辿り着いた答えも、見る人によっては間違いだらけに映るのだろう

よくよく考えると自分も側の人間に厳しい目を向けることもある

ただ、すべてを尊重しようとして結果的に全然そうなっていない

このまま日常であがきつづけて、不足分を補う努力ですり減らすより

今の自分に無理しないといってやりたくなった…

知人のブログに比べて、ここってかなり暗いなと思う

ぼやいているところもあるし…

基本的に硬派の自分の性格は、これじゃ硬いことしか書けてない

んでもって、直すってどういうことかというと無理しないこと必要

その上にプラス思考にこだわるような無理の仕方は一切しないでいいのだ

多分 ウジウジと暗がりでじめじめした生き方ってある意味必要だと思った

以前自分で詩を書いたときこんなフレーズを加えた

「落ち込むときは…とことん落ち込もう…一度はどっぷり沈まなきゃ…明るい場所には抜け出せないさ」とか

やっぱり日常で落ち込んだとき、励ましを受けるより、徹底的に落ち込んでその場に身を置くって次なる段階のエネルギーチャージに必要なんだって

それって最近気がついた自分なりの哲学です

善良さを例に挙げると

善良潔白を売りにしている人は

やはり自分の中で絶対正義だといった意識がある

だから当然周りに厳しかったり自分と対立している物を悪とみなしたりする

そんな善良さは悪よりたちが悪い

よほどのことはしてはいけないが

少々の悪いことはそれなりに必要

自分の中で悪だといった認識を持てば他人にも寛容になれよう

なにより罪悪意識を持つ人はおごり高ぶっていない

そんなの好きだ

中途半端さとか、自己の問題点があってこそ人間

自分も周りにそんな自分のそういった部分を包み隠さずあけっぴろげで居られたらと思う

これまでの人生

あまり私いい人ですといった風な態度の人より、問題ありそうな人にいい人が多かった

自分もあまり体裁にこだわらず

もっともっと自己改造の必要性を感じる

本当にいい人になりたいなとは思っています。

ここ数日 いろんなことがあって落ち込むことが多かった

だから、洗いざらい自分について考えた

だったらやっぱり落ち込んでしまった

多分、人の見てないところでいい行動が出来るのは立派な人なんだろうな

それ以外の項目に何一つ確証は持てなかった

でも人の居ないところでいいこと出来る人って

普段あまりいい人ぶってないしそんな風に見えてない人

そんなことぐらいは勉強しました…人生という塾で

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2009年5月10日 (日)

最近読んだ本について…

佐藤富雄 著「運命は口ぐせで決まる」はとにかく面白い本だ

動物の原始的な脳 脳幹を含む内側の脳は自律神経系や身体の健康に関わる部分を司っていて、その部分は人間だと 想像的な体験も実際の体験も特に区別できずに反応しているらしい。

梅干を実際食べなくても 食べたと想像しただけで唾液が出てくることもその一例、

つまり、楽しいことを想像するだけで、身体にはいい影響が出てくるのです。

個人的に、昔のしんどかったことや苦しかったこと、大失敗したことなど教訓とすべくよくかみ締めておこうと考えていたのだけれど、逆にそれっていい効果もたらさないとわかってきた。

とにかく過去の楽しかったことなど思い出して、将来のことも楽しい自分を思い浮かべるのが毎日の訓練として実践すると未来の自分も変わってくると書かれていた。

多分この本 イーブックオフ で100円程度で買ったかな

知識をいろいろな本から蓄積するというのは この歳になってやっと気がついた

世渡り術と自覚している。

ただ、頭でっかちになってもあまりよくない

それと、何を信じて、何を切り捨てるのかといった感じも大切な判断となってくる。

結局現実社会で生きていくのが難しいといった図式に何の変わりもない。

しばらくぶりの更新でしたー

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