« 生き方改造指向 | トップページ | 作家「辺見庸」さんについて触れたこと »

2009年5月22日 (金)

小説「The Road」

ふと書店で手に取った。

帯にピューリッツアー賞受賞の傑作とあった

世界の終末の物語である

ただ、テーマはそういった静寂さ空しさより遥かに現実問題を突きつけている

SFでもなく ホラーでもなくテーマは善の意味である

無秩序となった世界で

善良な心を持ち続けることが正しいか否かだ

スピルバーグの「宇宙戦争」でも垣間見た問いかけがここでもされている

親切心 善良さ 思いやり こういったものは環境的に恵まれていてこそ成立するものだということ、無秩序となった世界でまず自分が生き残ることは善である

しかし思いやりはその妨げになる

普段日常で思ったりしなかったことだけによけいショッキングだった。

善とは曖昧なものだ

そして何が正しいのかといった真実はどこにもない

いいことをしたから天国にいけます

悪いことをしたら地獄に行きます

これってすごく恵まれた社会だけのルールなのだ…

|

« 生き方改造指向 | トップページ | 作家「辺見庸」さんについて触れたこと »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

「善い事をしたから天国に行けます。悪い事をしたら地獄に行きます」
幼い頃は、婆ちゃんや母に そう言い聞かされてきたけど・・。

この歳にもなると「そんなの嘘っぱちだぁ。大体、死んだら骨と灰になって、無 になる。
私はそう思ってきました。昔、母方の祖母の法事で、お坊さんに「地獄極楽ってあるん?」と叔母たちが聞くと即、「そがぁなものは、なぁよ」と言われて、ふき出しました。

人間が窮地に、極限状態に陥った時、想いやりも親切心も、吹き飛んでしまう。誰だって、一番可愛いのは「自分」だと。どんな綺麗毎並べても、「自分が生き残る事」を本能的に選ぶ、と思う。

ただ、我が子を持った父・母は「この子だけは助けたい!」という母性と父性の本能が、優先するのだろう。
そこが、(わたしを含めた)独身者の違いなのかも知れない。
我が身に変えてでも守りたい者が存在する者と、そうでない者。
前に義妹は「温暖化がどんなに進んで、どんな状況になっても、この子たちは守る」と言っていた。
それこそが、母 なのだなぁ。と思いました。

投稿: はるへい | 2009年5月22日 (金) 23時40分

その小説の内容も、父親と少年の物語でした…
そういった荒廃した世界で父親は少年に正直で善良すぎる成長を躊躇するくだりがあります。

多分、親とかいった立場にある人、人を育て教育していく一番責任ある立場にある人の必死さみたいなのも感じました。

自分は親とかいった立場になれそうもないけれど、ふと母のことを考えました。
父はまだ僕が生後9ヶ月のときに亡くなっているので
母は僕を育てるのに必死だったと思います

母子家庭というのは妙に母子の絆が強く、逆にそれに反発を覚えた時期もありました
学校で、先生のしている児童教育はたてまえが含まれているけど母の僕に対しての向かい方は真剣でした
それを今昔何かをして怒られたときのことを思い出すと実感します。
母は父親の役と母親の役を両方しなければいけないのだと僕にいったことがありました
現在、高齢で自分のこともおぼつかなくなっている母ですが、深いところで威厳は持ち続けていて妙に頼もしかったりします、そんなこんなで母に対しては頭が上がらないのは昔も一緒です、

小説を読むといろんなことを考えたり感じたりするチャンスが与えられます
昔は、高度なら漫画だって小説に劣らないと考えていました
一部はその考えも正しいのですが、やはり、じっくり活字を追うという習慣は神聖なものにおもえてなりません。

投稿: hideakifuji | 2009年5月23日 (土) 06時24分

弟は事実上単身赴任で、妹がやはり、「父親と母親の両方をやらなきゃいけない」と言っていました。
そのストレスで、心の電池が切れかけた事も、ありました。
 
以前、温暖化の話をしてて私が「人間がしてきた事の付けが回ってくるだけ。(人類が危機に陥っても)仕方ないよ」と言うと、「そう言えるのはお姉さんに子供がいないからよ」と言われました。その時、親の子に対する眞の愛情を感じました。
同時に自分の親の事も。小さい頃、夜遅く発熱し、父に背負って貰ってお医者さんに行った事。
毎年1度だけ風邪引いた時、母が額に手を当てては夜中に何度もアイスノンを取り換えてくれた事。思い出します。

昔は「活字中毒者」。或る作家さんの本を読んで感銘を受けたら、その人の作品を片っ端から読んでいました。
自分の場合、経験できない人生を そっと影から見せて貰ってる、という感覚でした。
でも、うつが酷くなって、なかなか小説が読めない。「読破したぞー」と言う醍醐味のある作品が、まだ、読めません。
悔しいです。山崎豊子さんの「運命の人」。読みたいんだけど、手にとって2.3ページ読むとそれだけで疲れ、「やっぱりだめ」と、元に返します。なにせ、新聞すら読めなくなり、3カ月止めて貰ったくらいです・・。
昔の様に、小説が読めるようになりたいです。

投稿: はるへい | 2009年5月23日 (土) 07時45分

度々済みません(@Д@;。
呉の本屋さんにはどーこにも無かった本を探しに、昨日広島に出ました。2冊、まず椅子に腰掛け 読めそうか確かめて、購入。
1冊は「しのびよる破局ー生体の悲鳴が聞こえるか」(辺見庸さん著)。時事評論のコーナーにありました。
この人は私が信頼し得る数少ない、気骨あるジャーナリストのひとりです。今、三分の一程読んでいます。

もう1冊は「ラッシュライフ」(井坂幸太郎さん著)。こちらは映画化されていて。大、大、大ファンの堺雅人さんが4人の主人公のひとりを演じます。が、哀しきかな上映は東京だけ。らしく。それなら原作読むしかないと思って。

帰宅して「あっ!」と気が付いたのですが。イーブックオフで検索したら、辺見さんの方は「在庫無し」でした・・。

ぶろぐでアホばっかし書いてると、真正の馬鹿たれになります。噛みしめながら読みます。

投稿: はるへい | 2009年5月25日 (月) 15時19分

東京でしか上映されていない映画に関してはレンタルDVDという対処法もあります
ただし、すぐには観れないといった難点はありますね。

はるへい さんは普段から読書をしていらっしゃるのがうなずけるほど とわずがたり などで雑学の深さを垣間見ることが出来ますよ

とにかく僕が読書を心がけてするようになったのは2006年頃からです、 十代の頃は引きこもりがちでSF小説ばかり読んでて読書との対し方を決定的に間違っていた感がありましたが、今は読書というものについて正当な価値観を見出しているので昔のような失敗は無いと思います

現実問題を扱ったジャーナリズムの本というのは生活必需品的な意味合いがあります、僕もそういったジャンルの本に触れる必要性はありますね


あと
呉では本は揃いません
悲しきかな
超ローカルを実感しています
つい最近
イーブックオフのサイトをぶらつくような癖が出てきました

とにかく100円で人生の指南になるような本とであったりして
ネットの威力をひしひしと感じています。

とわずがたり がなんとなくやわらかくほぐしながら興味深い話題とトリビアが豊富でとっつきやすいサイトと感じるのは、普段からの はるへい さんの人柄と読書量の成せる業なのかもしれませんね。

投稿: hideakifuji | 2009年5月25日 (月) 16時37分

最初に出逢った本は「どくとるマンボウ航海記」でした。《北ー遠藤》繋がりで、遠藤さんを読みまくり。
「とわずがたり」は遠藤さんの「ぐうたらシリーズ」「狐狸庵シリーズ」に、多分に影響されています。たぶん。

わしの人柄?キョロ(・_・ )( ・_・)キョロ。所長さんにがうぅぅっと噛み付く面もあれば、ああいう面もあります。という事で。

呉には「本屋」さんが、無い。PCを触れなかった時は、広島に出ていました。
次に、アマゾンやセブンアンドワイで、交通費を浮かし。
それから、イーブックオフも覗き。辺見さんの著書でまだ欲しい物があったので検索しましたが、新品・中古共「在庫無し」(ρ_;)。アマゾンは中古の場合、格安ですがクレジット決済のみ。わしはクレジットカードという物を持った事が無いので・・。

投稿: はるへい | 2009年5月25日 (月) 20時19分

アマゾンはホントに困っています
確かに代引きでの買い物が出来にくいのに
アマゾンには確実に手に入れたい品目がぶらさがってたりします。

特にアート関連の画集でもう廃刊となったレアものが
手に届きそうな値段であるにもかかわらずいつも涙を呑んでいます

その点 ここでのサイトで以前書きましたが
イーブックオフは救世主です
ただ、そういった状況下で辺見さんの在庫がないというのは、イーブック 辺見さん両者の人気の高さを黙示しているのでしょう。


個人的には本まで買おうとは思いませんが
辺見さんという人物について少し興味がわくのでインターネットのサイトで当人の足跡について少し情報検索してみようと思いました。

投稿: hideakifuji | 2009年5月25日 (月) 23時07分

とわずがたり の方の「マスクが ない」へのコメント。今さっき拝読しました。
遅ればせばせながら、お返事書き込みましたので。

あれでも・・と思い、youtubeで検索したら、N特かETVスぺの動画が2本ありました。
「不安の世紀から」。倒れられる以前のものです。思い出しながら、今度はPCで氏の言葉にもう一度、
耳を傾けていました。

投稿: たますけ | 2009年5月26日 (火) 15時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/460153/29747008

この記事へのトラックバック一覧です: 小説「The Road」:

« 生き方改造指向 | トップページ | 作家「辺見庸」さんについて触れたこと »