栗本薫 さん逝く
一般的には「グインサーガ」シリーズで知られる 栗本薫さんが膵臓ガンのため亡くなられたとのこと
僕が栗本さんの作品を一番愛読していたのは十代の頃だった
SF狂の少年が、主に ハヤカワのSFマガジンを中心に、SF小説をむさぼり読んでいた
81年から連載が始まった レダ はまさに傑作だった
誰もが試験管ベビーとして誕生する時代、自然分娩による人間の誕生が一般的でなくなった遠未来、生殖能力の退化した人類によって構成された、未来都市、そこは管理された社会、社会不適合者や犯罪者さえもが市民として尊重されている
その社会は、遥か昔に採取された精子卵子に頼らなければ次なる世代が生み出されないいわゆる人類の終末を示唆した科学万能都市
そこで本来の人間としての性に目覚めつつある少年と その時代自然分娩で唯一生まれ何もかもが風変わりな少女レダ の物語
栗本さんのその後の作品にも興味深い作品はあった。
優しい接触 は、遥か未来
人類の起源すら定かでなくなった時代、宇宙に大きく進出した人類は、男だけの種族と、女性だけの種族に分かれ
本来同一に共存していた事実すら忘れ、異質な種族としてお互いに敵対心をもって銀河をまたぐ戦乱に明け暮れているというもの
グインサーガ伝は 栗本さんの代表作となる、
豹の頭をした無敵の戦士が、かつて高度な科学技術を持ちながらも衰退してしまった中世時代さながらの世界で 騎士 とか 魔法を取り巻く奇想天外なヒロイックファンタジー
栗本さんは決してSFやファンタジーばかりを書いていたわけではなかったが
個人的には 大原まり子 さんなども含め女流作家のSF作品はなめらかで読みやすいといった印象を持っていて、変に男性作家のSFは妙に設定を断定的に書くのに対して、女流作家のSFはイマジネーションにおいても固定感が無くとっつきやすく楽しめたのを印象している。
あと、これはコミックの世界だが 道原かつみ さんの数篇の短編SFコミックも似たようなティストで大好きでした。
これら作家が活躍したのは80年代に限られては居ないが
僕にとって80年代の記憶の断片はこれら作家にオーバーラップしている
でも
昔ばかり振り返っていても、そこで若さはとまってしまう
むしろ心がけてこれからの作家に注目していくよう心がけたい
それが僕の主義です
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)










最近のコメント